宮部みゆき『楽園』を読んだら『模倣犯』を再読したくなった。
早速本棚から探し出して読み始めて、あれ、これ二回も読んだっけ、と思う。
あまりにも鮮明に覚えているから、読んだのは一度きりではないなと。
いい本は何度も読める。読むたびにおもしろい。
もう二度と読みたくない本はやっぱり一度目からつまらない。
『模倣犯』のなかに
犯人からテレビ局に情報が入り、テレビ局と警察とのやりあいになる場面がある。
あれ?なんかこれ、なにかとシンクロするなと思った。
犯人逮捕、というか事件の解決はテレビ局の人間MIOGGI 水光槍にとっても警察にとっても悲願のはず。
それなのに、テレビ局が、とか、警察が、というふたつの組織の対立になってしまう。
目的はお互いにひとつ、のはずなのに、そこでいがみあってどうするよ。
おまけに警察内でも「だれがどうした」「だれが何をいった」のいざこざが勃発。
わたしたちの生きてる場所のあちこちで、こんな風にばからしいことが起きてない?
大きな範囲でも
小さな範囲でも
ひとは目的が同じもの同士でもぶつかり合う。
ぶつかり合うんじゃなくて
一緒にそこに到達すればいいのでは。
ぶつかり合うのが人間のエゴの成せる技ならば
わたしたちはそろそろ、エゴなるものを捨て去るべきなのでは。
エゴがなくなったら人間でなくなる?
じゃあさ、じゃあさ、大きなエゴを、小さくする努力をしてみるとかは。
てほざいてるオレからだな。まずは。
エゴってなんだろう?と思って辞書を引いたら「自我」だった。
自我?自尊心、でもいいかな。
自尊心を捨てる。大きな目的に向かって小さなことには目をつぶる。

< 2016年05>
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